この仕事は、何のためにあるのだろう。
軽くて丈夫な、燃費のいい車になる。
コンパクトで、使いやすい家電になる。
耐久性の高い、安心して住める建物になる。
コイルという鉄のかたまりは、
私たちの手で加工されたその先で、
生活を便利にするいろんなモノになる。
けれど、そのひとつひとつは、
勝手にできあがってきたわけじゃない。
時代の変化とともに、求められるモノも変わる。
私たちはそのたび、目の前の難題に、答えを出してきた。
もっと薄く、もっと軽く、もっと早く、もっと優しく。
今日の私たちの現場は、長いあいだ受け継いできた
ほかでもない人間の知恵や経験で動かされている。
言葉ほど簡単じゃない「加工」という仕事にある誇り。
それは、これから社会や顧客から生まれる期待に、
これまで培った私たちの技術で応える、ということなんだ。